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2011年10月28日金曜日

大手ハウスメーカーの家


大手HMとデザイナー系に我が家のプランを作ってもらってみると、両社の家づくりに対する基本的な考え方が違うことがよく分かります。

大手HMのプランは、顧客の希望を取り入れつつも、できる限り経済的に設計しようとする意図が感じられます。

まず、戸建住宅の寸法にはモジュールという規格があって、家はほとんど91cmの倍数でできているんです。例えば、廊下の幅は91cm、浴室は182cm×182cmとか。建材や設備はこの規格に合わせて出来ているため、モジュールを気にせず設計すると建築コストが高くなります。

また、建物の角の部分[業界用語で出隅(ですみ)・入隅(いりすみ)と呼ぶらしい]が多いほど建築コストが増加するため、なるべく箱をシンプルな形にしようという発想になります。コスト面を重視するなら、長方形の箱を作るのがベストということです。

だから、土地の条件(地形や接道向き等)を所与として、かつ経済性を重視すると、自由設計と言いつつ箱の作り方には実はそれほど選択肢がないんだと思います。

実際、プラン作成をお願いした大手HM3社のうち、2社から出てきたプランは箱の形がほとんど同じ!

まあ、豊富な過去事例の蓄積を元にプランを作っているんだろうから間違いはないし、大手HMなら耐震性・断熱性などの基本性能や施工も安心できるんだろうけど、何となく物足りなさを感じてしまうのでありました。。。


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